「青い春」ってやつ
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別に、梨子が嫌いなわけじゃない。
ただ、ママに何を言われるか分からない。
だから俺は、極力あの二人と関わらないようにしてた。
原因はママだ。
なのに
「あんた、女の子と住んでるのよ? デートくらい誘ったらどうなの?」
って、呆れたように言ってくる。
そんなこと言うから、あの二人としゃべりづらくなるんだよな……。
俺だって、あの二人が来たっていう地球のことを聞いてみたいし、デート……って言うか、まぁ、一緒に街に遊びに行ってもいいかな……とは思ってる。
でも、ママの目が気になって、なかなか話しかけられずにいるのが現状だ。
この前舞空術を見せた時みたいに、あの二人の方から俺に頼みに来る。っていうのが理想的なんだけど……。
だから俺は、俺に何か言いたげな梨子に、少し期待した。
また、俺に頼み事とか――「ピアノ聴いて欲しい」とか「街に一緒に行って欲しい」とか……。
そういうことなら、引き受けなくもない。って思ってた。
……知らんふりなんかしなきゃよかったな。
思わず、動かしていたペンを止めた。
解いたばかりの数学の問題を見つめ、この問題みたいに、何もかもが上手くいくような公式でもあればいいのにと思った。
そうすれば、学校での事や家の事、あの二人との関係も、もっと上手くいくかもしれないのに……。
そんな機械的なことを考えてると、さっきのパパのぼやきの後に、俺に微笑む梨子の顔を思い出した。
もちろんそれが、俺をバカにしてるとか、そんな微笑みじゃないことは分かってる。
ただ、ママに何を言われるか分からない。
だから俺は、極力あの二人と関わらないようにしてた。
原因はママだ。
なのに
「あんた、女の子と住んでるのよ? デートくらい誘ったらどうなの?」
って、呆れたように言ってくる。
そんなこと言うから、あの二人としゃべりづらくなるんだよな……。
俺だって、あの二人が来たっていう地球のことを聞いてみたいし、デート……って言うか、まぁ、一緒に街に遊びに行ってもいいかな……とは思ってる。
でも、ママの目が気になって、なかなか話しかけられずにいるのが現状だ。
この前舞空術を見せた時みたいに、あの二人の方から俺に頼みに来る。っていうのが理想的なんだけど……。
だから俺は、俺に何か言いたげな梨子に、少し期待した。
また、俺に頼み事とか――「ピアノ聴いて欲しい」とか「街に一緒に行って欲しい」とか……。
そういうことなら、引き受けなくもない。って思ってた。
……知らんふりなんかしなきゃよかったな。
思わず、動かしていたペンを止めた。
解いたばかりの数学の問題を見つめ、この問題みたいに、何もかもが上手くいくような公式でもあればいいのにと思った。
そうすれば、学校での事や家の事、あの二人との関係も、もっと上手くいくかもしれないのに……。
そんな機械的なことを考えてると、さっきのパパのぼやきの後に、俺に微笑む梨子の顔を思い出した。
もちろんそれが、俺をバカにしてるとか、そんな微笑みじゃないことは分かってる。