ウイスさんは、持ち上げたティカップの中身をツイッと飲み干すと

「ええ。今日は、一応用があって来たんですよ」

　目を細めた。

「用？　何だ？」

　訝しむベジータさんの問いに

「ええ……。そろそろ、目を覚まされるのではないかと思いましてねぇ」

　意味深な言葉が私に向けられ、私は「？」を浮かべた。

　その言葉にハッとした表情を浮かべたのは、コッカ―さんで

「ま、まさか姫様の力が……？！」

　そう言って目を見開いた。

　そのコッカ―さんの言葉に、ウイスさんが正解だとでも言うように微笑を浮かべると

「そう言えば……トワとミラが現れても、真琴さんは前みたいに簡単に捕まりはしない。そう言われてましたよね、悟空さん？」

　トランクスさんも悟空さんへハッとした表情を向けた。

「ちょっと前からだ。真琴から僅かだけんど気を感じんだ……」

「なに？」

「気をですか……？！」

「ああ」

　悟空さんがそう答えると、トランクスさんとベジータさんは、何かを探すように意識を集中し始めた。

「ねぇ、マコちゃん。どうしたの？」

　突然始まった、トランクスさんとベジータさんの集中する姿に、不思議そうな顔を浮かべる梨子やブルマさん、それに、チチさんとビーデルさんに、私は「さぁ」と、冷めた返事を返した。

「気を感じんだ」

　そう言った悟空さんの言葉に、私は正直「はぁ？」と思った。

　気なんてもんは誰にでもある。

　それが強いか弱いかだ。

　私は修行をしたから、普通の人より気が高まった。

　それだけのことだろ？