初恋
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そ、そうだ……! 何を考えてるんだ俺は……!
反省しつつも、もっと梨子さんと二人きりの時間を過ごしたいと願いながら、俺は二人だけのこの時間を堪能した。
そして、願いが聞き届けられたのか、その日から梨子さんが俺に話しかけてくれることが増えた。
会話の中で、彼女の料理好きは母親の影響で、子供の頃から料理を習っていたことを知り
「美味しい料理を作ることが出来れば、何処に行っても生きていける」
が、梨子さんの母親の口癖だったことも知った。
だが、その話しをする梨子さんは少し寂しそうで、その表情は俺の心に影を落とした。
やっぱり、自分たちの地球に帰りたいんだろうな……。
当然のことだ。
だが、その当然のことを、俺は受け入れ難くなっていた。
梨子さんが、彼女たちの地球に帰れるように。
それが、今回の俺の仕事の仕上げでもある筈なのに、それを俺は拒み始めていた。
何を考えてるんだ!
それが梨子さんの為だろ!
自分を戒めるように言い聞かせても、彼女の笑顔をみる度に、その意思は呆気なくぐにゃりと歪んだ。
トワとミラ。
奴等を倒すことを決意しながらも、このまま、奴等が現れないことを密かに願っている自分。
そんな自分に嫌悪し、そして自分がこんなに勝手な人間だということに驚きもした。
「恋って人を変えるのよ! だから、あんたも恋しなさい!」
俺の世界の母さんが言った言葉が、脳裏に浮かんだ。
反省しつつも、もっと梨子さんと二人きりの時間を過ごしたいと願いながら、俺は二人だけのこの時間を堪能した。
そして、願いが聞き届けられたのか、その日から梨子さんが俺に話しかけてくれることが増えた。
会話の中で、彼女の料理好きは母親の影響で、子供の頃から料理を習っていたことを知り
「美味しい料理を作ることが出来れば、何処に行っても生きていける」
が、梨子さんの母親の口癖だったことも知った。
だが、その話しをする梨子さんは少し寂しそうで、その表情は俺の心に影を落とした。
やっぱり、自分たちの地球に帰りたいんだろうな……。
当然のことだ。
だが、その当然のことを、俺は受け入れ難くなっていた。
梨子さんが、彼女たちの地球に帰れるように。
それが、今回の俺の仕事の仕上げでもある筈なのに、それを俺は拒み始めていた。
何を考えてるんだ!
それが梨子さんの為だろ!
自分を戒めるように言い聞かせても、彼女の笑顔をみる度に、その意思は呆気なくぐにゃりと歪んだ。
トワとミラ。
奴等を倒すことを決意しながらも、このまま、奴等が現れないことを密かに願っている自分。
そんな自分に嫌悪し、そして自分がこんなに勝手な人間だということに驚きもした。
「恋って人を変えるのよ! だから、あんたも恋しなさい!」
俺の世界の母さんが言った言葉が、脳裏に浮かんだ。