第三の男
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はじめは罪を償うために始めた仕事だったが、いまは仲間にも恵まれ、この仕事にやり甲斐を感じていた。
定められた歴史を守る――。
地球が平和になった今。それが、俺に新たに課せられた使命だと思うようになっていた。
「ああ……これでもない……」
俺は巻物を戻すと、また次の巻物を広げた。
時の界王神様から「急いで微妙な歴史の改変」を調べて欲しいと言われたのは、二日前のことだ。
その「微妙な改変」をなかなか見つけることが出来ず、俺は途方に暮れていた。
何故なら、歴史を記した巻物の数は膨大で、その中から「微妙な改変」を見つけるには、相当な時間と気力が必要だったからだ。
この二日間、俺は徹夜でこの作業に当たっているが、そろそろ気力が途切れ始め、さっきはついうっかり、居眠りをしてしまっていた……。
「ハァ……。これでもなさそうだ」
また別の巻物の確認を終え、次の巻物に手を伸ばした時だった。
微かに邪悪な気を感じた。
それは、歴史の改変が起こっていることを知らせるもので、以前にも感じたことのある邪悪な気だった。
俺はすぐさま、このことを時の界王神様に知らせると、パートナーと共に邪悪な気を発している歴史へと向かった。
この邪悪な気……まさか……!
否定しつつも、拭いきれない不安が俺の胸を支配し始めた。
そしてそれはパートナーも同じらしく、珍しく険しい顔をしている。
いや……そんな筈はない!
あいつ等は確かに死んだ筈だ……!
俺はもう一度強く否定し、辿り着いた場所から邪悪な気を探った。
定められた歴史を守る――。
地球が平和になった今。それが、俺に新たに課せられた使命だと思うようになっていた。
「ああ……これでもない……」
俺は巻物を戻すと、また次の巻物を広げた。
時の界王神様から「急いで微妙な歴史の改変」を調べて欲しいと言われたのは、二日前のことだ。
その「微妙な改変」をなかなか見つけることが出来ず、俺は途方に暮れていた。
何故なら、歴史を記した巻物の数は膨大で、その中から「微妙な改変」を見つけるには、相当な時間と気力が必要だったからだ。
この二日間、俺は徹夜でこの作業に当たっているが、そろそろ気力が途切れ始め、さっきはついうっかり、居眠りをしてしまっていた……。
「ハァ……。これでもなさそうだ」
また別の巻物の確認を終え、次の巻物に手を伸ばした時だった。
微かに邪悪な気を感じた。
それは、歴史の改変が起こっていることを知らせるもので、以前にも感じたことのある邪悪な気だった。
俺はすぐさま、このことを時の界王神様に知らせると、パートナーと共に邪悪な気を発している歴史へと向かった。
この邪悪な気……まさか……!
否定しつつも、拭いきれない不安が俺の胸を支配し始めた。
そしてそれはパートナーも同じらしく、珍しく険しい顔をしている。
いや……そんな筈はない!
あいつ等は確かに死んだ筈だ……!
俺はもう一度強く否定し、辿り着いた場所から邪悪な気を探った。