「へぇ、これが第六宇宙の地球かぁ」

「ホントにこの地球とそっくりね……！」

　悟飯さんとビーデルさんが、小さな液晶画面に映し出された映像を食い入るように見る傍で

「俺たちの地球と違うとこって言えば、その”国”ってのがたくさんあって、言葉や文字がたくさんあるってことか」

　梨子と真琴から、第六宇宙の地球についての説明を聞いたクリリンさんは、テーブルに頬杖を付き、感心するようにそう言った。

「でも、言葉が違うってすごく面倒だよな。行く場所によっては覚えなきゃダメなんだろ？」

「そうですねぇ。でも、翻訳機があるんじゃないですか？　ねぇ？」

　ヤムチャさんの意見に、悟飯さんが梨子と真琴に同意を求めると、二人は苦笑いを浮かべ

「そういうのが出始めたのは最近で、しかも翻訳機能はまだ不十分なんです。それに、全ての言語に対応してないですし」

「一応、英語が世界の標準語なんですけど、みんなが話せるわけじゃないので……。世界中の全員と話したりは難しいです」

　そう答えた。

「英語もあるんだな」

「英語以外にもこの地球と同じ、言葉や文字があるのも面白いね」

　興味深そうにウーロンさんとプーアルさんが話す傍で

「この映像で、第六宇宙の地球を僅かだが知ることが出来たな。それだけでも、今日、ここに来た甲斐があった」

「ええ！　この第七宇宙のことは知れても、他の宇宙のことは、神と言えども知ることは出来ませんから！」

　ピッコロさんと神様も、小さな液晶画面を満足そうに見つめてた。