「でも、あなたは俺の知ってる１８号じゃない。俺は、クリリンさんと結婚し、幸せに暮らしているあなたを、倒そうなんて思いませんよ」

　はっきりと答えた。

　そんな俺に

「お、おい……トランクス！　お前、クリリンと１８号のこと……驚かないのかよ……！？」

「そ、そうだよ……！　あ、そ、そっか！　ブルマさんに聞いたんだな？！」

　鳩が豆鉄砲を食らったように、目を丸くするヤムチャさんとクリリンさんに

「母さんからは何も……。俺は、この世界で起きた出来事を知ってますから」

　安心させるように微笑むと、俺がこの世界のことを知っている理由。

　そして、この世界に来た理由を話し始めた。




「なるほど……。真琴ちゃんにそんな力があったなんてな……」

「それで、そのトワとミラという奴等に狙われてるんですね」

　俺の話しを聞いたクリリンさんと悟飯さんが、神妙な顔を浮かべると

「そうなの！　で、そいつ等、時空を自由に行き来することが出来るらしいのよ」

　母さんは眉頭をグッと寄せた。

　すると

「時空を行き来出来るってのは、ちぃと厄介だけんど、何とかなる。大丈夫さ！」

　悟空さんはあっけらかんとした笑顔を見せた。

　そんな悟空さんに

「相変わらず呑気なヤツだな。時空を自由に行き来出来るんだぞ？　奴等の都合のいいように動き回られたら、俺たちはいつも後手に回ることになる」

　椅子に腰掛けた父さんは、悟空さんに呆れたような視線を向けると

「もしそうなったって、絶対にオラたちが真琴を守ってやる！　そうだろ？」