クリリンさんは気が重いとばかりに、溜息を吐いた。

　そんなクリリンさんに

「そりゃそうだぜ！　何たって、あの人造人間と結婚しちまったんだから。いくら、未来の世界の人造人間とは違うって言っても、なかなか受け入れられないだろうな」

　そう言ったヤムチャさんの言葉で、やっと思い出した。

　そうだ……！

「じゅうはちごう」って、１８号！

　人造人間だ！！

　って……えーーっ？！

　それって、トランクスさんからしたら、仇になるんじゃないのか？！

　ようやく交わされてる話しの意味が理解出来て、クリリンさんに驚きの目を向けてると

「みなさん、お久しぶりです！！」

　後ろからトランクスさんの快活な声が聞こえ、ビクッとした。　

　……このタイミングで現れるか？！

　１８号さんとの因縁を慮っている途中に現れた、まさかのトランクスさん本人の登場に、ギョッとしながら後ろを振り返ると、そこには目一杯の笑顔があった。

　いつもとは違い、喜びを前面に出すトランクスさんに

「あれぇ！　ホントにトランクスだべ！　この前来てたトランクスにも会ったども……へぇ、ホントに瓜二つだなー」

　チチさんは感心したようにそう言うと、トランクスさんを上から下まで眺めた。

　そんなチチさんに

「ハハ。母さん、同じトランクスさんなんだから当たり前ですよ」

　悟飯さんは可笑しそうに笑うと

「トランクスさん、お久しぶりです！」

　にこりと微笑んだ。

　その悟飯さんの笑顔を見た瞬間、トランクスさんの表情は笑顔から驚きの表情へと変わり

「っ悟飯さん……！」

　と、声を詰まらせた。