クリリンさんは嬉しそうな笑顔を浮かべた。

　そんなクリリンさんに

「おい、クリリン。そんな嬉しそうな顔で女の子と話してると、１８号が怒るんじゃないか？」
　
　ヤムチャさんがニヤリとした顔を向けると

「べ、別に嬉しそうな顔なんてしてないさ！　それに、俺はヤムチャみたいに浮気癖はないから、１８号は心配しないんだよ！！」

　クリリンさんは腕を組み、余裕の笑みを浮かべた。

　そんなやり取りを見て

「じゅうはちごう……？」

　ブルマさんから聞いた話しの中に登場した、番号みたいなその名前を、梨子が私と同様に沈んだ記憶の中から掘り起こしてると　

「１８号っていうのは……。ホラ、あそこ。あそこに座ってるのが１８号で、その隣りがマーロンちゃん。クリリンの奥さんと娘よ！」

　と、離れたテーブルに座り、笑顔で食事をしてる母娘の姿を指差した。

　ブロンドヘアの涼しい顔の美人を見つめ

　じゅうはちごう……って……。

　あぁぁ……。　

　誰だっけ？！

　まだ思い出せず、記憶を手繰ってると

「しかし、あの１８号とクリリンがね……。未だに信じられないぜ」

　肩を竦めるヤムチャさんに

「僕もはじめは驚きましたけど……お二人ともお似合いですよ」

　悟飯さんはそう言うと、同じブロンドヘアの母娘を見つめ微笑んだ。

「僕も」……って……。

　そんな意外な相手なのか？

　悟飯さんをチラリと見ると

「ありがとうな、悟飯。しかしなぁ……。トランクスに紹介するのは複雑だよ……。この前来てたトランクスに紹介する時も、どう紹介しようか結構悩んだんだぜ……」