「なんないよ……！」

　戸惑いながら返すと

「何で？」

　ますます、目の色は好奇に満ちたものに変わった気がした。

「だって、同じトランクスさんだけど、違う人だもん……」

　そう答えると

「ふーん。やっぱ、見た目だけじゃダメってことか……」

　マコちゃんは、つまらなそうにそう言った。

　そんなマコちゃんに

「見た目じゃないから！」

　反論すると

「見た目一緒なら好きになるかと思った」

　さらっと口にしたマコちゃんに

「それなら、トランクス君もってことになるでしょ！」

　少しムッとして言うと

「あー。そうだね。あんたトランクスにはそんな気全然ないもんね」

　マコちゃんは納得した顔をした後、何故かニヤニヤと可笑しそうな顔を浮かべた。

　そんなマコちゃんに密かに首を傾げつつ

「トランクス君も、今いるトランクスさんも、私が好きだったトランクスさんとは違うから……！」

　不満げに言うと「あ、そ」と途端に興味を無くした声が返ってきた。

　そんなマコちゃんをジトっと見つめてると

「そう言えば、トランクスさんて歳が違うんだって」

　思い出したように言う顔に

「え？」

　目をぱちぱちさせると「知らなかったの？」

　って、言いたげなキョトンとした顔がこっちを見てた。

「違うって……そんなに変わらないでしょ？」

　聞くと

「前にいたトランクスさんは三十二歳で、今いるトランクスさんは二十四歳だって」

　返ってきた答えが衝撃過ぎて、言葉が出てこなかった。