そう思って、じっとトランクスさんを見つめてると、目が合っちゃって慌てて視線を逸らした。

　あ……。

　露骨に逸らし過ぎたかも……！

　気まずさを感じつつ、もう一度、ソロソロとトランクスさんの座るテーブルの方に目を向けると、トランクスさんがじっと私の方を見てた。

　っ？！

　露骨に視線逸らしたりしたから、もしかして不審がられたのかな……？！

　居心地の悪さを感じながら

　ダメ！

　見ちゃダメ！

　もう、見ちゃダメ！

　あの人はトランクスさんだけど、トランクスさんじゃないんだから！！

　あんまり見てたら、変に思われるから！

　ダメ、ダメ！！

　私はついトランクスさんへと視線を向けてしまう自分にそう言い聞かせ、ソワソワと朝ごはんが運ばれてくるのを待った。




「住んでる世界が違うと、同じ人でも違うんだね……」

　すっかり自分の部屋同然となったゲストルームの天井を、ぼんやり見上げ言うと

「……そうかもね」

　本を読むマコちゃんから、上の空な返事が返ってきた。

「トランクス君がそう言ってたんだ……。でも、ホントにそうだよね。トランクスさんもトランクス君も、三人とも違うもんね」

　そう言って「三人のトランクス」の行動言動を思い出してると　

「ここのトランクスは分かるけど、トランクスさん二人も微妙に違うもんね」

　マコちゃんは読んでた本から顔を上げた。

　そして

「今いるトランクスさんは、何か……硬いわ」

　私と同じことを口にしたから

「だよね！　そう思うよね！」

　同感だっていうふうに、食いつくように反応すると