「梨子さん、おはようございます」

「！　おはようございます……」

「これから朝食ですか？」

「は、はい……」

「俺もこれからなんです。あの、よかったらレストランまで一緒に行きませんか？」

「あ、は、はい……！」

　朝、レストランに向か途中トランクスさんに出会った。

　寝坊して焦る私とは違い、ゆとりを感じるトランクスさんに

「あの……修行されてたんですか？」

　尋ねると「ええ」という、爽やかな笑顔が返ってきた。

　……トランクスさんて、やっぱり修行が好きなんだ。

　そう思いながら見上げた横顔は、スッキリとした満足そうな表情を浮かべてた。

　やっぱり、カッコイイな……。

　その整った横顔。

　耳に馴染むその声。

　凛々しい澄んだ雰囲気。

　何もかもが同じトランクスさんで、胸がドキドキした。

　でも……。

「真琴さんは先にレストランに行かれたんですね」

　や

「ここのレストランの食事は美味しくて……。つい食べ過ぎてしまいます」

　そう話しだすと

　……やっぱりこの人は違うトランクスさんなんだ。

　って、寂しくなった。




　レストランに着くと、私はマコちゃんが座るテーブルに向かった。

「おはよ」

　パンケーキにナイフを入れ始めたマコちゃんに声を掛けると

「おはよ」

　そう返すマコちゃんの正面の席に座った。

　そしたら、そこからブリーフ博士やブルマさんのお母さんと挨拶を交わすトランクスさんの姿が見えて

　こうやって見るだけなら、トランクスさんなのにな……。