もう一人の未来の俺がやって来た。

　ったく。

　一体、俺は何人いるんだよ？！

　戸惑いながらも顔を合わせたもう一人の未来の俺は、当然だけど数日前までここにいた、未来の俺と同じ俺だった。

　違うことと言えば、今回現れた未来の俺は「タイムパトロール」って仕事をしてるってことだ……。

　何だよ「タイムパトロール」って。

　ちょっとカッコイイじゃん……。

　そんな肩書きを持つ未来の俺に、俺は興味を持った。

「タイムパトロール」がどういう仕事なのか？

　時の界王神様って人と、タイムパトロールの拠点となっている「コントン都」って場所はどんなところのか？

　聞くと、未来から来た俺は丁寧に答えてくれた。

　そういうところが、少し前までここに居た未来の俺と同じで、俺はすっかりこの未来の俺のことも気に入ってしまった。

　ま、同じ未来の俺なんだから、当然と言えば当然なんだけど……。

　だから、俺はこの未来の俺のことも「お兄ちゃん」と呼ぶことにした。

　
　

　お兄ちゃんはやっぱりお兄ちゃんで、パパと重力室でトレーニングするのが日課になった。

　パパとのトレーニングが楽しくて仕方ないって感じだ。

　おかげで、パパが俺をトレーニングに誘わなくなったから、お兄ちゃんには感謝してる。

　そんなところも似ている未来の俺だけど、似ていないとこもいくつかあった。

　一つは、ブラの扱いに慣れてないとこ。

　ま、小さい子供と遊んだ経験がないと確かに慣れないんだろうな。

　ママにブラの世話を頼まれ、オロオロしてるお兄ちゃんの姿には同情する。