「私は、二つ目の願いで姫の力を消滅させ、三つ目の願いで呼び出した方を帰す……。そう計画していました……。しかし……一つ目の願いをしてすぐに奴等が現れたのです」

　そう続けると、身体を強張らせた。

「トワとミラ……！」

　トランクスさんの声に、コッカーさんは頷くと

「予想外のことに、私は二つ目の願いを急遽変更し、私と奴等を地球から離れた場所へ移動させるよう神龍に願ったのです」

「ああ！　ピッコロが、三人組が急に消えちまった言ってたのは、そういうことだったんか」

「なるほど、そういうことね……」

　悟空さんとブルマさんが、納得したとばかりに大きく頷くのを見ながら、私は全く納得出来ないとばかりに顔を顰めた。

　これまでの話しを聞いて、同情はする。

　が、私がそのポメ姫の生まれ変わりだとは認められない。

　呼び出されたのは、梨子も一緒だ！

　私を攫ったヤツ等に確信があるだ？

　適当なこと言ってんじゃないぞ！　トランクス！！

　腕を組み、何事かを考えてるトランクスさんをじぃと睨んでると

「マコちゃん！　お姫様の生まれ変わりだなんてスゴイね！！」

　そう言ってきた梨子に、そのまま睨んだ顔を向けた。

　羨望の眼差しを向けてくる能天気な顔に

「……あんた、信じてんの？」

　呆れて聞くと

「うん！　だって、スゴクない？！　生まれ変わりだよ？！　ファンタジー感半端ないし！！」

　梨子は両手を握り締め、興奮をほざいた。

　そんな幼馴染に

「私は信じないから！」

　一喝する声がレストランに響いた。