私は何も出来ない自分をもどかしく感じながら、ただ不安を募らせ過ごしてた。

　マコちゃんが無事でいますように……！

　毎日、心の中で何度も何度も繰り返し願い続けてた。

「ごちそうさまでした……」

「もういいの？」

「はい……」

　心配そうな顔をするブルマさんに何とか笑顔を作って、私は昼ご飯を食べ終わると部屋に戻った。

「一人にはならない方がいい」

　って言われたけど、私はほとんどの時間を部屋にこもって過ごした。

　マコちゃんが心配で心配で。

　食欲もなくて。

　音楽に触れる気にもならなくて……。

　ベッドに座ったり、寝転がったり。

　部屋の中をウロウロしたり。

　今日もそんなふうに、ベッドに寝転がってぼんやりしてると、部屋のドアをノックする音がした。

　マコちゃん！？

　マコちゃんが帰って来た？！

　ベッドから飛び起きて、急いでドアを開けると、そこに立ってたのはトランクス君だった。

　……トランクス君には悪いけど。

　少し……ううん。かなりがっかりしながら

「どうしたの？」

　って尋ねると

「あ、いや……。その大丈夫かなと思って……」

　トランクス君は何だか気まずそうに、目を逸らした。

　何だか、いつものクールじゃないトランクス君を不思議に思いながら

「うん……大丈夫」

　そう答えると

「あのさ……。きっと大丈夫だから。あんまり心配するなよ。梨子が心配しても、どうにもならないだから」

　トランクス君の青い目は、真っ直ぐ私の方を向いた。