「……私です。私が、真琴様……真琴様たちをこちらに呼んだのです」

　私を真っ直ぐ見つめ、そう言うコッカーという人の言葉に「えっ？！」という、驚いた声があがった。

「ちょ、ちょっと！　呼んだって……？！　あなたが神龍に願った犯人なの？！」

　ブルマさんが髭面のオヤジに問い質すと

「はい……。私がポメ姫様の生まれ変わりである真琴様を、神龍に願い呼び寄せたのです……」

　コッカーさんはそう言って、項垂れた。

　その姿を黙って見つめているみんなを見て

「あの……。何の話しですか……？　ポメ姫って……？」

　ぼそりと尋ねると

「ああ……そうね……。真琴ちゃんは眠ってたから、コッカーさんの話し聞いてないんだっけ……」

　ハッとするブルマさんに

「これは真琴様……そして皆様にも関わること……。まだ、お話ししていないこともありますので、私からお話しいたします」

　コッカーさんはそう言うと、神妙な顔付きで話し始めた。



　コッカーさんがみんなに話していた話しは、コッカーさんが惑星ドギーという、この地球から遠く離れた惑星から来たということ。

　そして、その惑星ドギーには、治癒能力や予知能力という不思議な力を持った、ポメ姫という姫がいたということだった。

「で……。私がそのポメ姫の生まれ変わりってことですか？」

　馬鹿馬鹿し過ぎる話しに、思いっきり顔を顰めると

「はい、間違いありません。ドラゴンボールに願ったのです。ポメ姫様の生まれ変わりである、姫の力を受け継ぐ者を呼んで欲しいと……！」