そんな危機を知らせる大真面目な天の声に

　わぁ……映画みたい！

　非現実的展開に、密かに興奮しはじめてると

『トランクス！　ヤツ等の野望を阻止するために、今日からあなたはその時代に留まって！』　

　時の界王神様の指示が空から降ってきた。

　その突然の指示に、トランクスさんは戸惑うように「えっ？！」と驚きの声をあげると

「と、時の界王神様！　俺がこの時代に関わりを持つと、また歴史の改変を引き起こすかもしれません！　それなら俺じゃなく……」

『この件はトランクスに任せたいの。トランクスならヤツ等のことをよく分かってるでしょ』

「そ、それはそうですが……」

『いい？　そっちには悟空君、それにべジータもいるわ。その二人にも協力してもらって、真琴ちゃんを守ってちょうだい！　もし、ヤツ等に真琴ちゃんの力が奪われでもしたら、他の歴史の修正どころじゃなくなっちゃうわ！！』

「そ、それはそうですけど……」

『だから、トランクスは真琴ちゃんを守ることを最優先して』

「い、いや……でも！」

『悟空君、べジータお願い！　トランクスと協力して真琴ちゃんをトワとミラから守ってあげて！』

　渋ってるトランクスさんを押し切るように、時の界王神様は悟空さんとべジータさんに訴えると

「オラは構わねぇぞ！　またアイツと戦いてぇしな！」

　悟空さんは嬉しそうに、口角を上げ、
そしてべジータさんも当然というように

「悪いが、カカロット。そいつ等はこの俺が片付けてやる」

　ニヤリと笑った。