「暗黒魔界は、ダーブラが治めていた世界です。この宇宙の裏側の次元に封印された世界で、以前俺たちが倒したトワとミラは、その世界の封印を解くために色々な時代の戦士からエネルギーを奪っていました。今回現れたヤツ等も、きっと同じ理由でしょう……！」

「それで……その暗黒魔界とやらの封印が解けたらどうなるんだ？」

「この世やあの世だけではなく、宇宙、時間……すべてのバランスが崩れてしまうそうです……」

　トランクスさんが、べジータさんの質問に答えると

「ちょっと！　宇宙のバランスが崩れるって……。それってヤバイことになるってことよね？！」

　それがとんでもないことだって言うように叫ぶブルマさんを、隣りに座るブラちゃんは不思議そうに見上げてた。

　そして、私もそんなブラちゃんと同じ顔をしてたと思う。

「宇宙のバランスが崩れる」

　それがどんなことなのかイマイチ……って言うか、全然よく分からずピンとこない。

　でも「よくないことが起ころうとしてる」

　それだけは理解出来た。

　こんなＳＦ感半端ない話し、マコちゃんはどんな顔して聞いてるのかな……？

　そう思ってをマコちゃん見ると、呆れたような渋い顔を浮かべてた。

　うん。

　私でさえポカンとする話し、マコちゃんが受け入れる筈ないよね……。

　って、心の中で密かに頷いてると

『そう。暗黒魔界の封印が解かれるようなことになれば、この世界……いいえ、宇宙全体がメチャクチャになっちゃうわ！』

　時の界王神様の強い口調が、レストランに響いた。