やっぱ、たまごかけご飯うまっ！

　そんなことを頭の隅で思いながら、私はブルマさんが話してくれたことを一生懸命整理していた。　

　この地球に来てから、常識が覆るようなことを見聞きしてきて、非現実的なことには慣れたつもりでいた。

　が。

　まさか、第二のトランクスさんがいるとは思いもしなかった。

　そして、このトランクスさんは歴史を正す「タイムパトロール」なんていう嘘みたいな組織に属していて、その任務中に私たちを見つけて、この世界に送ってくれたらしい。

　それでも、そんな話しを素直に信じることは出来ず、疑いの目をトランクスさんに向けていると

「だから、タイムマシンなんてモノを造るとロクなことにならないんだよ……！」

　苦々しい顔で、ブルマさんとトランクスさんを交互に見るビルス様に

　なるほどな……。

　と、心の中で大きく頷き納得した。

「並行世界」なんていう副産物を生み出してしまうタイムマシン……。

　今まで単純に「心躍る未来のアイテム」だと思っていたものが、危険な代物でもあるんだと痛感してると

「別にいいじゃない！　タイムマシンのおかげで、平和な世界と平和を取り戻せた世界が出来たんだから！　もし、タイムマシンがなかったら、この地球はなかったのよ！！」

　ブルマさんは、ビルス様を睨んで反論してた。

　……神様に対しても、この人ホント強気だな。見習わないと。

　そんなことを思いながら、たまごかけご飯を口の中にかきこんでると

『トランクス！』

　突然、空から声が降ってきて、みんな一斉に天井を見上げた。