どうやら、母さんたちとは知り合いらしい二人を不審に思った。　

　まさか、歴史の改変に関係が……？！

　思い当たった考えに、疑心を募らせていると

「トランクス、真琴ちゃんのようすはどう？」　
　
　母さんが部屋に入って来た。

「まだ、目を覚ましそうにありません……。あの方はどうですか？」

「あのオヤジもまだって感じね。気を失ってるだけみたいだから、そのうち目を覚ますとは思うけど」

「そうですか……。ところで、母さん。聞きたいことがあるんですが……」

　俺はそう言うと、彼女たちのことを尋ねた。



「第六宇宙……？！」

「そ。梨子ちゃんと真琴ちゃんは、第六宇宙の地球から、神龍に呼ばれてこの第七宇宙の地球に来たのよ」

「そうだったんですか……！　しかし、一体誰が……？！」

「それが分かんないのよ。ピッコロが見たらしいんだけど……ハッキリ見たわけじゃないらしいから。だから、今回真琴ちゃんを攫った犯人が、ドラゴンボールを使った奴等じゃないかって、私たちは疑ってるんだけど……」

「奴等？」

「ええ。ピッコロが言うには、三人組だったらしいわ」

「三人……」

　三人と聞いて、俺の頭の中に浮かんでいた奴等への疑惑が薄れた。

　そうだ……。

　奴等の筈がない。

　あいつらは、確かに倒した筈だ……！

　眉間に皺を寄せ、歴史の改変を繰り返していた奴等のことを思い出していると

「とりあえず、真琴ちゃんから話しを聞かないと、ハッキリしたことは分からないわね……」