ここはロストワールド②
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
彼女のようすを窺うように、サラサラとなびく栗色の髪を見つめていると
「あ! トランクスさん、見て見て! すごくカワイイ!!」
指を差しながら、こっちを振り返った梨子さんの顔は、いつもと変わらない笑顔だった。
それに少しホッとしつつ、彼女が指差した方を見ると、白いキツネのような動物が、丸まって眠っていた。
「ホントだ! 可愛いですね」
同意するように答えたが、本当は振り向いた梨子さんの笑顔の方が「ずっと可愛い」そう思った。
その笑顔をずっと見ていたい……。
そんなことを思いながら、楽しそうにはしゃぐ彼女を後部座席から見つめる俺は、この貴重な時間を作ってくれた母さんに感謝した。
パトロールを兼ねて島を一周した俺たちは、これ以上17号の仕事の邪魔は出来ないと思い、西の都に帰ることにした。
「ありがとうございました!」
「礼なんていい。仕事のついでだしな。また、来たければいつでも来るといい」
「いいんですか!?」
「ああ」
笑顔を咲かせる梨子さんに、17号は小さく笑うと「またな」と、梨子さんを飛行機に乗るよう促した。
短い間に仲良くなった二人を、複雑な気持ちで見つめていると
「おいおい、そんな怖い顔するなよ」
17号が、可笑しそうに笑った。
心当たりがあり、ギクリとしてると
「おまえ、案外分かりやすいヤツだな」
クククと笑う17号に
「まぁ、頑張れよ」
そんな言葉を掛けられ、言葉に詰まった俺は、熱い顔のまま、無言で飛行機へと乗り込んだのだった。
「あ! トランクスさん、見て見て! すごくカワイイ!!」
指を差しながら、こっちを振り返った梨子さんの顔は、いつもと変わらない笑顔だった。
それに少しホッとしつつ、彼女が指差した方を見ると、白いキツネのような動物が、丸まって眠っていた。
「ホントだ! 可愛いですね」
同意するように答えたが、本当は振り向いた梨子さんの笑顔の方が「ずっと可愛い」そう思った。
その笑顔をずっと見ていたい……。
そんなことを思いながら、楽しそうにはしゃぐ彼女を後部座席から見つめる俺は、この貴重な時間を作ってくれた母さんに感謝した。
パトロールを兼ねて島を一周した俺たちは、これ以上17号の仕事の邪魔は出来ないと思い、西の都に帰ることにした。
「ありがとうございました!」
「礼なんていい。仕事のついでだしな。また、来たければいつでも来るといい」
「いいんですか!?」
「ああ」
笑顔を咲かせる梨子さんに、17号は小さく笑うと「またな」と、梨子さんを飛行機に乗るよう促した。
短い間に仲良くなった二人を、複雑な気持ちで見つめていると
「おいおい、そんな怖い顔するなよ」
17号が、可笑しそうに笑った。
心当たりがあり、ギクリとしてると
「おまえ、案外分かりやすいヤツだな」
クククと笑う17号に
「まぁ、頑張れよ」
そんな言葉を掛けられ、言葉に詰まった俺は、熱い顔のまま、無言で飛行機へと乗り込んだのだった。