ここはロストワールド②
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「わぁ、スゴイ! 大きい!!」
「あれはミノタウロスだ。絶滅危惧種なんだが、あの角が高額で取引される。だから、密猟者が後を絶たなくて困ってる」
ジープを停止させた先にある草原に、立派な角をもった、バッファローのような動物が草を食んでいるのが見える。
紫色の体に、顔の周りから背中のあたりを覆う青い毛。
そして、羊のような巻いた角をもつ獣からは、この島の王者とでもいうような、威厳と気品を感じられた。
そのミノタウロスを眺めていると
「じゃあ、その密猟者たちから、17号さんは一人でこの島を守ってるんですか?」
梨子さんが尋ねると
「まぁな。俺一人で十分だし、何よりその方が給料がいい」
17号はサラッと本音を言ってから
「俺一人なら金はそんなに重要じゃないが、家族がいるとそうもいかないからな」
と、現実的な理由を口にした。
そんな17号に
「ご家族がいるんですか?!」
助手席から、梨子さんが驚いた声を上げると
「別に驚くことじゃないだろ」
17号は苦笑すると
「妻と子供が三人いる。子供二人は養子だがな」
そう答えてから「それじゃあ、行くぞ」と、ジープを発進させた。
少し走ったところで
「お子さん、可愛いですか?」
少し遠慮したように、梨子さんが尋ねると
「ああ。子供二人は血の繋がりはないが、一緒に住めば家族だからな」
ハンドルを握り、前を向いたまま答える17号に「そうですか」と答える梨子さんの声が、後部座席に座る俺の耳には寂しそうに聞こえた。
「あれはミノタウロスだ。絶滅危惧種なんだが、あの角が高額で取引される。だから、密猟者が後を絶たなくて困ってる」
ジープを停止させた先にある草原に、立派な角をもった、バッファローのような動物が草を食んでいるのが見える。
紫色の体に、顔の周りから背中のあたりを覆う青い毛。
そして、羊のような巻いた角をもつ獣からは、この島の王者とでもいうような、威厳と気品を感じられた。
そのミノタウロスを眺めていると
「じゃあ、その密猟者たちから、17号さんは一人でこの島を守ってるんですか?」
梨子さんが尋ねると
「まぁな。俺一人で十分だし、何よりその方が給料がいい」
17号はサラッと本音を言ってから
「俺一人なら金はそんなに重要じゃないが、家族がいるとそうもいかないからな」
と、現実的な理由を口にした。
そんな17号に
「ご家族がいるんですか?!」
助手席から、梨子さんが驚いた声を上げると
「別に驚くことじゃないだろ」
17号は苦笑すると
「妻と子供が三人いる。子供二人は養子だがな」
そう答えてから「それじゃあ、行くぞ」と、ジープを発進させた。
少し走ったところで
「お子さん、可愛いですか?」
少し遠慮したように、梨子さんが尋ねると
「ああ。子供二人は血の繋がりはないが、一緒に住めば家族だからな」
ハンドルを握り、前を向いたまま答える17号に「そうですか」と答える梨子さんの声が、後部座席に座る俺の耳には寂しそうに聞こえた。