ここはロストワールド②
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「何だ。違うのか」
俺を窺う17号の黒い目にギクリとしながら
デ、デート……。
そ、そうか……。
梨子さんと二人で出掛けてるわけだし……。
これは、デートと言われても、間違いじゃない……かもしれない……。
今の17号のセリフで、梨子さんとこの島に来たことを「デート」だと意識した俺は、母さんの意図を理解し、頭を抱えたくなった。
気を利かしてくれた、母さんの厚意を恥ずかしく思いながらも、こうでもしてもらわないと、きっと梨子さんとのデートなど実現しなかっただろう。
そんな、他力本願な自分を情けなく思っていると
「あ、あの、はじめまして……。川本梨子です」
俺の隣りに並んだ梨子さんが、17号にペコリと頭を下げた。
「17号だ。よろしくな」
お互い、短い自己紹介を終えてすぐ
「どこかへ向かう途中だったんだろ? こんな島まで来させて悪かったな」
17号が、梨子さんに声を掛けると
「いえ! 私がこの島に行ってみたいって言ったんです」
そう答えた梨子さんは
「凄く素敵な島ですね! 連れて来てもらって良かったです!」
キラキラした笑顔を17号に向けた。
そんな梨子さんに、17号は少し驚いた顔をしてから
「この島を気に入るなんてな……。それなら、せっかく来たんだ。この島を案内してやろうか?」
そう提案すると
「! いいんですか?!」
梨子さんの、嬉しそうに弾んだ声が響いた。
俺を窺う17号の黒い目にギクリとしながら
デ、デート……。
そ、そうか……。
梨子さんと二人で出掛けてるわけだし……。
これは、デートと言われても、間違いじゃない……かもしれない……。
今の17号のセリフで、梨子さんとこの島に来たことを「デート」だと意識した俺は、母さんの意図を理解し、頭を抱えたくなった。
気を利かしてくれた、母さんの厚意を恥ずかしく思いながらも、こうでもしてもらわないと、きっと梨子さんとのデートなど実現しなかっただろう。
そんな、他力本願な自分を情けなく思っていると
「あ、あの、はじめまして……。川本梨子です」
俺の隣りに並んだ梨子さんが、17号にペコリと頭を下げた。
「17号だ。よろしくな」
お互い、短い自己紹介を終えてすぐ
「どこかへ向かう途中だったんだろ? こんな島まで来させて悪かったな」
17号が、梨子さんに声を掛けると
「いえ! 私がこの島に行ってみたいって言ったんです」
そう答えた梨子さんは
「凄く素敵な島ですね! 連れて来てもらって良かったです!」
キラキラした笑顔を17号に向けた。
そんな梨子さんに、17号は少し驚いた顔をしてから
「この島を気に入るなんてな……。それなら、せっかく来たんだ。この島を案内してやろうか?」
そう提案すると
「! いいんですか?!」
梨子さんの、嬉しそうに弾んだ声が響いた。