そう言ってべジータさんを誘い始めると

「ご、悟空さん……！？　あ、あの……！　悟空さんが時の巣に呼ばれたのは特別なことでして……。ですから、父さんを時の巣に呼ぶのは……」

　困惑した顔を浮かべ、それは無理だと言わんばかりのトランクスさんに

「カカロットのヤローがよくて、俺は無理だということか……！」

　べジータさんは更に不機嫌な顔を浮かべた。

　そんなべジータさんに

「えっ？！　ええっと……！　そ、それはですね……」

　オロオロしながら、必死に言葉を探してるトランクスさんを見て

　あ。

　何だか、こういうところはトランクス君ぽい……。

　なんて思ってると

「ったく、すぐに孫君と張り合いたがるんだから！　そんなことより！　この二人、当分目を覚ましそうにないからゲストルームに運ぶわよ。二人とも手伝って！」

　ブルマさんが腰に手を当て、べジータさんとトランクスさんに指示した。

　そんなブルマさんに、ホッとしたように「は、はい！」って返事をするトランクスさん対して、べジータさんは不満そうな顔を浮かべながら、ソファに横たわるおじさんを抱え上げた。



　マコちゃんがトランクスさんにお姫様抱っこされてる姿を見て

　これって……デジャブ？

　ぼんやり思ったけど、すぐにこの地球に初めて来た日も同じような光景を見たことを思い出して、首を振った。

　あの時も、腕を怪我したマコちゃんをトランクスさんがお姫様抱っこしてたよね……。

　赤い血にまみれたマコちゃんの右腕を思い出して、背中がゾクッとした。