ん？

　あれ？

　私……何か、的外れなこと言ってる？

　トランクスさんの微妙なリアクションに、励ますつもりで言った言葉が、見当違い発言だったことに気付くと、恥ずかしくなって

「っみんな朝ご飯食べ終わってる頃かも！　早くレストランに行きましょうか！」

　誤魔化すように言うと、レストランへ向かって歩き始めた。



　レストランの入り口ですれ違ったマコちゃんに「おはよう！」って声をかけると

「おはよ」

　そう返してくれたマコちゃんの目が、一瞬、ジロッと私の隣りのトランクスさんへ向けられた気がした。

　？

　何、今のマコちゃんの目……。

　そう思って、隣りのトランクスさんを見上げると、その顔は引き攣ってるように見えた。

　何かあったのかな？

　心配になって　

「あのー、何かあったんですか？」

　トランクスさんの顔を覗き込むと、トランクスさんはサッと表情を柔らかくして

「い、いえ！　何もありませんよ」

　そう言ってから

「さ、早く入りましょうか」

　トランクスさんは誤魔化すような笑顔を浮かべて、レストランへと入って行った。

　……何か、隠し事をされてるみたい。

　私は前を歩く背中を見つめながら、ポツリと思った。

　最近――。

　特に、マコちゃんが自分を守るためにって、気の稽古を悟空さんやトランクスさんと始めてから。

　私は、疎外感を感じ始めてた。

　そりゃ、私はマコちゃんと違って「神の気」なんて持ってないし、気っていうのを感じることすら出来ないし……。