「このオヤジは私の知り合いじゃないわよ」

　不審な目で、ソファに横たわる髭面を見て言うと

「えっ？！　そ、そうなんですか？！」

　トランクスは驚いた声をあげた。

「ええ。もしかしたら、孫君の知り合いかもしれないけど」

　薄汚れた白いローブを着た、サンタクロースみたいな髭面のオヤジに目を向け

「梨子ちゃんの知り合いでもないわよね？」

　真琴ちゃんの傍にいる梨子ちゃんに尋ねると、梨子ちゃんはプルプルと首を振った。

「じゃ、じゃあ、この人は……一体……」

　トランクスが、怪訝な顔を白いローブの人物に向けると

「時の界王神は何も言わなかったのか？」

　べジータが不審な顔をトランクスへ向けた。

「そうよ！　その時の界王神様って人は、このオヤジが何者なのか知ってるんじゃないの？！」

　ベジータの発言に乗っかって、トランクスの上司にあたる時の界王神って人に文句を言うと

「時の界王神が保護するよう言ったということは、この男性が何者か心あたりがあるのでしょう」

　ウイスさんは涼しい顔で髭面のオヤジを見つめた。

　謎のオヤジの存在に、みんなが戸惑ってると

「……とりあえず、俺は時の界王神様に連絡を取ってみます！」

　トランクスは時の界王神って人に連絡をとり始めた。

　そのようすを見つめながら

「オヤジのことは気になるけど……とりあえず真琴ちゃんが無事でよかったわ……」

　そう呟いてると

「おっ！　やっぱトランクスじゃねぇか！」

　孫君が瞬間移動で現れた。