「タイムパトロール？！」

「は、はい……」

　そんな、映画に出てきそうな組織があるなんて……！

　まぁ、銀河パトロールがあるくらいだから、タイムパトロールなんてものもあってもおかしくないか……。　

　そんなことを思ってると

「おまえがタイムマシンなんか造るから、息子がそんな仕事をさせられてるんだぞ」

　ビルス様が冷たい視線を投げてきた。

「ちょっ……！　何度も言うけど、タイムマシンを造ったのは私だけど、私じゃないし！」

　無罪を主張すると

「そ、そうですよ。母さんに罪はありません！」

　トランクスが私を庇ってくれた。

　相変わらず、未来から来た我が子は優しいわー！

　十数年前に会った時と変わらない、我が子の横顔をそっと窺ってると

「それで……。トランクスさんの今回のお仕事は、真琴さんとその男性を保護すること……。だったんですか？」

　ウイスさんがトランクスに尋ねた。

　その質問に

「いえ、仕事の目的はそうではなかったんですが……。向かった先で偶然二人を見つけた途端、時の界王神様から仕事内容を変更して、二人をこの世界に送るよう言われたんです……。時の界王神様は、歴史の修正を急がれていた筈なんですが……」

　考え込むように言うと

「ふーん……。歴史の修正よりも、この二人の保護の方が優先順位として高かった。ということでしょうか？」

　ウイスさんはソファに横たわる二人へと視線を向けた。

「ええ……。でも、まさか、この二人が母さんたちの知り合いとは思いませんでした……」

　トランクスのホッとした表情に