ピアノレッスン②
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「昼間ならいいけど、この時間はな……。聴こえた時は、普通に怖かったんだからな」
責めるように言うと、梨子は「エヘヘ……ゴメン」て、眉を更に下げ、誤魔化すように笑った。
チェッ……!
もっと文句を言ってやろうと思ったのに、そんな顔されると言えなくなるだろ……!
心の中で不満を零してると
「……本当はね、眠れなくてここに来たの」
寂しそうな声が聞こえてきた。
黙って、そう言った梨子の横顔を見つめてると
「今日ね、コッカ―さんからポメ姫の話しを聞いたの……。その話しを思い出したらね、眠れなくなっちゃって」
続いたその声は、さっきの寂しいピアノの曲を思い出させた。
「……だから、あんな暗い曲弾いてたのか」
ピアノの椅子に座る梨子を見下ろして言うと、驚いた茶色の目が見上げてきた。
「ママから聞いた」
肩をすぼめ言うと
「?! そっか……ブルマさんから聞いたんだ……」
梨子は悲しそうに、夜空を見上げ
「二人のことを思うとね……凄くピアノが弾きたくなったの」
膝の上に置いた手に力を込めた。
「ポメ姫に捧げる……なんて言えたら、カッコイイかもしれないけど……。自分のね……気持ちを落ち着かせるために弾きたくなったの」
そう言って、俺の方に今にも泣きだしそうな笑顔を向ける梨子にドキリとして
「……そっか」
って、慌てて目を逸らすと
「ただの自己満足だよね……」
梨子は自嘲気味に笑った。
どうにも出来ない、行き場のない気持ち――。
責めるように言うと、梨子は「エヘヘ……ゴメン」て、眉を更に下げ、誤魔化すように笑った。
チェッ……!
もっと文句を言ってやろうと思ったのに、そんな顔されると言えなくなるだろ……!
心の中で不満を零してると
「……本当はね、眠れなくてここに来たの」
寂しそうな声が聞こえてきた。
黙って、そう言った梨子の横顔を見つめてると
「今日ね、コッカ―さんからポメ姫の話しを聞いたの……。その話しを思い出したらね、眠れなくなっちゃって」
続いたその声は、さっきの寂しいピアノの曲を思い出させた。
「……だから、あんな暗い曲弾いてたのか」
ピアノの椅子に座る梨子を見下ろして言うと、驚いた茶色の目が見上げてきた。
「ママから聞いた」
肩をすぼめ言うと
「?! そっか……ブルマさんから聞いたんだ……」
梨子は悲しそうに、夜空を見上げ
「二人のことを思うとね……凄くピアノが弾きたくなったの」
膝の上に置いた手に力を込めた。
「ポメ姫に捧げる……なんて言えたら、カッコイイかもしれないけど……。自分のね……気持ちを落ち着かせるために弾きたくなったの」
そう言って、俺の方に今にも泣きだしそうな笑顔を向ける梨子にドキリとして
「……そっか」
って、慌てて目を逸らすと
「ただの自己満足だよね……」
梨子は自嘲気味に笑った。
どうにも出来ない、行き場のない気持ち――。