「仕方ないでしょ？　妙な力があったから、ダーブラとかいうヤツに狙われて、どうしようもないから死ぬことを選んだんでしょ？」

「まぁ……確かにそうですけどねぇ」

「自分のせいで周りに迷惑かけてるんだし、死ぬことで星を守れたんなら、ポメ姫だって本望だったでしょ」

　あっさりとそう言った真琴さんに、ウイスさんは驚いたように目をパチリと見開いた。

　そして、真琴さんの意見を聞いた俺は、ただ衝撃を受けていた。

　まだ十代の少女が、感情に流されず、本質を突いたことに驚き、感心していると

「マコちゃん。ポメ姫はマコちゃんの前世なんだよ？　自分の前世がそんな亡くなり方して、悔しいとか悲しいとか思わないの？」

　梨子さんが、非難するような目を真琴さんに向けた。

　すると

「別に思わないけど。まず、自分の前世がポメ姫だって思ってないし。もし、前世だったとしても、可哀そうとは思わないわ。むしろ、自分の命と引き換えに星を守ったことを誇りに思うけど」

　真琴さんは淡々とそう答えた。

　そんな真琴さんに、悟空さんがリンゴを頬張りながら「オメェ、案外冷てぇヤツだな」と眉を顰めると

「姫って立場なんだから、自分を犠牲にして民を守るのは当然です。姫や藩主……王っていう地位にある人たちは、そういういざという時の為に存在してるんですから」

　真琴さんは、それが至極当然だというように言い放った。

　そんな真琴さんに