そんな取材のようすを近くで見て「根掘り葉掘り聞かれる」とは、こういう事を言うんだな。とその時は他人事のように納得しながらお菓子をつまでいた私と梨子だったが、いざ自分たちの番となると、完全に気後れしていた。

　トランクスさんみたいに、あれこれ突っ込んで聞かれても、私と梨子じゃ上手く答えられる自信がない。

　気乗りしないまま「いいですよ」と答えた私たちに、タイツさんの容赦ない取材が始まった。



　タイツさんの質問は、私たちの住む地球の歴史から始まった。

　この第七宇宙の地球と対になる私たちの地球に、すごく興味を持ったらしい。

　まぁ、ブルマさんも同じように興味は持ってたし、ここに来た時と同じような説明でいいだろう。

　なんて思ってたが、やはりそれは甘かった。

　タイツさんは、私たちの地球に百を超える国があることや言葉や文化の違いがあると知ると、そのことについて色々と突っ込んで聞いてきた。

　この第七宇宙の地球にはない、細々とした違いが面白くて仕方がない！

　そんな感じだ。

　日本の歴史なら興味があるから、ある程度は答えられるが、世界の歴史を聞かれると学校で習った程度くらいしか答えられず、タイツさんの質問に梨子と二人で「？」と首を傾げた。

　自分たちの地球のことについて、知らないことばっだな……。

　なんて思いながら、もっと一般常識含め世界史も勉強しておきゃよかったと後悔した。

　それでも、タイツさんは私たちの拙い地球の説明に満足はしたみたいで、得た情報を愛用のノートパソコンに打ち込んでいた。