ビーデルさんからも、孫ファミリーのことやお父さんの話しは色々聞かせてもらったし……。

　ってことは……。

　ただ単に、ブルマさんがお姉さんがいるって言うタイミングがなかっただけってこと？　……だよね？

　でも、それもなかなか不思議な話しだけど。

　そう思いながら、細かいことを気にしない性格のブルマさんを眺めてると

「まぁ、お姉さんのことを旦那や子供たちに話してないっていうのも、ブルマさんなら納得出来るわ」

　マコちゃんは納得したように頷くと、フォークに刺したハンバーグを口へと運んだ。

　確かに、ブルマさんはいつも研究室で仕事をしてて忙しそうだもんね。

　それに、タイツさんも小説の取材旅行に行ったりしてて忙しそうだし。

　お互い仕事で大変なんだな。

　お酒を飲みながら、久しぶりの再会を楽しんでる二人を、ちょっぴり寂しく思いながら見つめてると

「二人とも自立した女性って感じがして、すごくカッコイイわ。傍から見れば、無関心な家族に見えるけど」

　マコちゃんのうらやましそうな声がして

「でも、お互い信頼しての無関心てやつ」

　って続けた。

「信頼……？」

「お互いのこと認め合ってるから、家族みんながお互いのことを気にせずにいられるんだと思う」

　マコちゃんの考察に「なるほど」って納得してると

「俺の世界のタイツさんは無事なんでしょうか……。帰ったら、母さんに聞いてみないと……」

　トランクスさんから、重たい発言が聞こえてきた。

　……そうだよね。

　未来の世界は、この平和な世界とは違うもんね……。