ブルマさんのお姉さんはタイツさんといって、ブルマさんと同じくらい気さくで明るい人だった。

　久し振りに帰って来たタイツさんのために、夕食は庭で立食パーティが開かれることになって、その時に、タイツさんがＳＦ小説作家で、いまは東の都に住んでることを知った。

　っていうか……。

　スゴクない？！　

　お姉さんが小説家で、妹が科学者って！　

　姉妹揃って才能溢れ過ぎ！

　なんて感心してると

「母さんにお姉さんがいたなんて……。初耳でしたよ」

　トランクスさんが呆然としたように呟いた。

「トランクスさんからしたら伯母さんですよね？　何で伯母さんがいることをブルマさんが話してないかが謎なんですけど」

　マコちゃんが呆れてると

「そうですね……。家族の話しをする時間はいくらでもあったと思うんですけど」

　突然知った伯母さんの存在に、トランクスさんは困惑してるみたいだった。

　確かに、別に訳アリってわけじゃなさそうなのに、何で伯母さんの存在をトランクスさんに話してないんだろ？

　疑問に思ってると

「俺だって、タイツおばさんのこと知ったの二年くらい前だよ」
　　
　トランクス君が肩を竦めてそう言った。

「そうなの？！」

「うん。パパも知らなかったみたいだし、悟空さんも知らなかったみたいだよ」

「え、悟空さんも？！」

　ブルマさんと、一番付き合いの長い悟空さんが知らなかったなんて……。

　この地球の人は、家族の話しってしないのかな？

　……ううん。

　そんなことない。

　チチさんは家族のこと話してくれた。