よく晴れた日曜日。

　その人は突然やって来た。



「あら！　おかえりなさい、お姉ちゃん」

　ブルマさんの一言に、リビングにいた私とマコちゃん、そしてトランクスさんが同時に

「えっ？！」

　って驚いた声をあげて、リビングの入り口の方を見た。

　そこに立ってたのは、オーバーオールに金髪ショートカット。

　ボーイッシュな雰囲気で、ブルマさんとはあまり似てない……どちらかというと、可愛らしいタイプの人だった。

　ブルマさんが「お姉ちゃん」と呼んだその人を、私たち三人がポカンと見つめてると

「ただいまー。あー、徹夜明けで飛行機飛ばして来ると、さすがに疲れるわね」

　その人は、ツカツカとリビングに入って来るなり、ドカッとソファに腰を下ろした。

「へぇ、徹夜だったの？」

「そうなのよ。ちょっと原稿が遅れててね。ま、書いてる途中でいいアイディアが浮かんで、一気に書けちゃったから、何とか締め切りには間に合ったけど」

「小説家は締め切りがあるから大変ねー」

「まぁね」

　そんな会話を、私たち三人がポカンとして聞いてると

「あ、トランクス。久しぶりね！」

　愛嬌のある顔が、トランクスさんに気付いて笑顔を向けた。

　その笑顔に

「えっ。あ、はぁ……」
　
　って、トランクスさんが明らかに戸惑った顔をすると

「ああ。このトランクスは、お姉ちゃんとは初対面よ。ね、トランクス？」

　ブルマさんはそうそう、って感じで戸惑ってるトランクスさんをフォローすると、不思議そうな顔をするお姉さんに、トランクスさんのことを説明し始めた。