だから

「ねぇ。まえに言ってたメイド喫茶だけど。この地球でもやったら流行ると思わない？」　

　メイド喫茶の話しを知らないだろう未来から来た我が子に、聞かせるように話題を振ると

「ああ……。まぁ、流行るんじゃないですか？」　

　そう言って、真琴ちゃんが相槌を打ってくれた。

　そしたら

「メイド喫茶って、このあいだ言ってたお店のこと？」

　ママが人差し指を顎に当てて、思い出すように聞いてきた。

「そうよ！　この地球でも流行りそうでしょ？」

「そうねぇ。もしかしてブルマちゃん、そのお店つくっちゃうの？！」

　ママがパッと表情を明るくするもんだから

「それもいいわね！　ねぇ、ママはどう思う？　つくったら流行るかしら？」

　ちょっとその気になって、意見を聞いてみると

「とーっても可愛いお洋服を着たメイドさんがいるお店だもの。そういうお店があれば、ママ行ってみたいわぁ」

　上手い具合に、話しに乗っかってくれたママに感謝しながら

「やっぱり、この地球でもメイド喫茶はウケるかもしれないわね……！　都にオープンさせちゃおうかしら？」

　冗談がどんどんその気になってきて、そんなことを言ってると

「あの……メイドきっさって、何ですか？」

　案の定、未来から来た我が子が、同じテーブルに座る真琴ちゃんに質問してるのが聞こえてきた。




「メイド喫茶、絶対流行ると思うのよねー。ね、トランクスはどう思う？」

　梨子ちゃんが、食後のコーヒーをテーブルに運んで来たタイミングを見計らい聞くと

「えっ？！　さ、さぁ……」