勝ち誇ったように言うと

「あいつならこんなモノださないだろうからね。まぁ、美味いモノを知ることが出来たから、それに関しては褒めてやる」

　澄ました猫顔が、上から目線なセリフを吐いてきた。

　それにイラッとして、眉間に皺が寄りそうになってると

「ところで。梨子さんはどこへ行かれたのですか？」

　ウイスさんが不思議そうに聞いてきた。

「梨子なら買い物に行ってます」

　ほぼ寄ってただろう、眉間の皺を緩めて答えると

「なるほど。それで、トランクスさんの気が遠くで感じられるのですね」

　ウイスさんがニヤリと口元を緩めた。

　そして、その意味深な笑顔が

「そうですか。お二人はデートですか。よろしいですねぇ」

　そう続けると

「何っ、デートだと？！」

　ビルス様は大きな声を出した。

「あいつ……！　タイムパトロールの仕事をほったらかして何してるんだ。時の界王神に言いつけてやろうか……！」

　そんな、苦々しい顔を浮かべるビルス様に
　
「まぁ、よろしいじゃありませんか。トランクスさんにも、たまには休息が必要ですよ。それに、仕事をほったらかしにされてるのは、ビルス様も変わらないじゃないですか」

　サラッと嫌味を言うと、ウイスさんは澄まし顔でツーッと湯呑のお茶を飲んだ。

　グッと出かかった言葉を飲み込むように、口を結んで睨むようにウイスさんの横顔を見つめてる破壊神に

　図星か……。

　と、冷めた視線を送ってると

「僕とあいつじゃ、仕事の重要度が違うだろ！」

　ビルス様は腕を胸の前で組んで、もっともらしい言い訳をした。