ワン・デイ⑥
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「うん、そうですよ! 未来の世界は辛ことが多かったかもしれないけど……悟飯さんやベジータさん、他のみなさんも生きてた世界ですもん!」
そう言って、梨子さんは力強く頷いた。
そんな梨子さんに驚いていると
「あの、また悟飯さんの話し聞かせてください。未来の世界の悟飯さんのこと聞けるのって、トランクスさんとブルマさんだけですよね? 未来の世界の悟飯さんが、どんな人だったのか知りたいし。それに、お父さんが言ってました。亡くなった人との思い出を話すことが、生きてる人が出来る一番の供養だって。あ、前に話しましたよね? 私の家お寺で、お父さん、お坊さんなので。あ、何か説法みたいになっちゃいましたけど……。だから、また聞かせて下さい。あ、もちろん嫌じゃなかったらですけど……!」
語尾の方で、あたふたとする梨子さんの声を聞きながら、俺の中にずっと立ち込めていたモヤのようなものが、スッキリと晴れた気がした。
これまで、悟飯さんとの思い出を話すことなどほとんどなかった。
話す相手もいなかったが、思い出すことが辛いのと、自分への後悔で悟飯さんのことを話すことは避けていた。
そんな俺の心を察して、母さんもあまり悟飯さんの話しはしてこなかった。
でも、いま梨子さんに言われて、俺が話すことで、孫悟飯という人が生きていたことを証明出来るんだと思った。
それが出来るのは、俺と母さんだけなんだ――。
そのことに気付かされ、梨子さんの存在が、俺の中で、また一段と大きなものになった気がした。
そう言って、梨子さんは力強く頷いた。
そんな梨子さんに驚いていると
「あの、また悟飯さんの話し聞かせてください。未来の世界の悟飯さんのこと聞けるのって、トランクスさんとブルマさんだけですよね? 未来の世界の悟飯さんが、どんな人だったのか知りたいし。それに、お父さんが言ってました。亡くなった人との思い出を話すことが、生きてる人が出来る一番の供養だって。あ、前に話しましたよね? 私の家お寺で、お父さん、お坊さんなので。あ、何か説法みたいになっちゃいましたけど……。だから、また聞かせて下さい。あ、もちろん嫌じゃなかったらですけど……!」
語尾の方で、あたふたとする梨子さんの声を聞きながら、俺の中にずっと立ち込めていたモヤのようなものが、スッキリと晴れた気がした。
これまで、悟飯さんとの思い出を話すことなどほとんどなかった。
話す相手もいなかったが、思い出すことが辛いのと、自分への後悔で悟飯さんのことを話すことは避けていた。
そんな俺の心を察して、母さんもあまり悟飯さんの話しはしてこなかった。
でも、いま梨子さんに言われて、俺が話すことで、孫悟飯という人が生きていたことを証明出来るんだと思った。
それが出来るのは、俺と母さんだけなんだ――。
そのことに気付かされ、梨子さんの存在が、俺の中で、また一段と大きなものになった気がした。