日曜。

　トランクス同士の対決が、庭で行われることになった。

　軽く準備運動する二人を、ブラを抱いたブルマ、そして、あの娘と神の気を持つ娘、そしてコッカーが見つめている。

　結果は見えているが、トランクスがどんな戦いを見せるのか気になり、俺も二人の対決を見るため庭に出た。

　もし、あまりに腑抜けた戦いをするようであれば

　今日から力ずくで鍛え直してやる！

　そんな思いで、トランクスをじっと見つめていると、俺に気付いたトランクスは、バツ悪そうな表情を浮かべ、誤魔化すように柔軟運動を始めた。

「トランクス。不様な戦いだけはするんじゃないぞ」

　敢えて声を掛け、プレッシャーをかけると、トランクスはあからさまにギクリとした顔をした。

　あの娘の前で、いい顔をしたくて戦うことにしたようだが、不様な負け方をすれば、ただ恥を晒すことになる。

「せいぜい頑張るんだな」

　チラリと娘の方を見ると、トランクスは、ますます気まずそうな表情を浮かべた。

　そんな落ち着きのないトランクスに比べ、当然と言うべきか、未来から来たトランクスは普段と変わらず、リラックスしている。

「手加減するんじゃないぞ」

　釘を刺すと

「もちろんです。遠慮なく、全力で戦いますよ」

　トランクスはそう言って、笑顔を浮かべた。

　やはり、未来から来たトランクスの方がサイヤ人としての本能が強いらしく、戦うことに迷いがない。

　さて、どんな戦いになるのか……。

　向かい合う二人のトランクスのようすを窺っていると

「二人とも頑張るのよー！」

　ブルマが二人に声をかけた。