24年目のキス③
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やってしまった……。
一人残されたガゼボで、俺は頭を抱えていた。
彼女との関係が壊れるのが怖くて
梨子さんへのこの想いは胸の奥に閉まっておこう。
そう決心したはずだった。
なのに……。
梨子さんとの距離が近くなったあの瞬間――。
理性など働かせる間もなく、俺は彼女の唇に触れていた。
――っ!
何であんなことを……!
何の躊躇いもなく、自然と身体が動いてしまったことに自己嫌悪に陥るとともに、理性よりも本能の方が勝ってしまった自分に驚いてしまう。
初めて「恋」をして、自分さえも知らなかった自分の中の「男」の部分を知ってしまい、戸惑いしかない。
そして、彼女も突然のことに驚いただろう
「ごっ、ごめんなさい……!!」
そう言うと、弾かれるようにベンチから立ち上がり、逃げるようにこのガゼボから走り去ってしまった。
遠ざかって行く彼女の後ろ姿を見送りながら、もう彼女は二度とこのガゼボにも、俺の傍にもやって来ないような気がした。
自分がしてしまったことの重大性に気付き、ただ頭を抱えることしか出来ず、一人残されたガゼボで俺は後悔という海の中に沈むしかなかった。
謝らないといけないのは俺の方だ……。
でも……梨子さんは、もう俺の顔を見るのも嫌なんじゃないだろうか……。
嫌われて当然なことをしてしまったんだ……そう思われても仕方ない……。
ベンチに座り、ガクリと肩を落としながらも、さっき触れた彼女の唇の柔らかな感触を思い出すと、身体は熱くなり小さく震えた。
一人残されたガゼボで、俺は頭を抱えていた。
彼女との関係が壊れるのが怖くて
梨子さんへのこの想いは胸の奥に閉まっておこう。
そう決心したはずだった。
なのに……。
梨子さんとの距離が近くなったあの瞬間――。
理性など働かせる間もなく、俺は彼女の唇に触れていた。
――っ!
何であんなことを……!
何の躊躇いもなく、自然と身体が動いてしまったことに自己嫌悪に陥るとともに、理性よりも本能の方が勝ってしまった自分に驚いてしまう。
初めて「恋」をして、自分さえも知らなかった自分の中の「男」の部分を知ってしまい、戸惑いしかない。
そして、彼女も突然のことに驚いただろう
「ごっ、ごめんなさい……!!」
そう言うと、弾かれるようにベンチから立ち上がり、逃げるようにこのガゼボから走り去ってしまった。
遠ざかって行く彼女の後ろ姿を見送りながら、もう彼女は二度とこのガゼボにも、俺の傍にもやって来ないような気がした。
自分がしてしまったことの重大性に気付き、ただ頭を抱えることしか出来ず、一人残されたガゼボで俺は後悔という海の中に沈むしかなかった。
謝らないといけないのは俺の方だ……。
でも……梨子さんは、もう俺の顔を見るのも嫌なんじゃないだろうか……。
嫌われて当然なことをしてしまったんだ……そう思われても仕方ない……。
ベンチに座り、ガクリと肩を落としながらも、さっき触れた彼女の唇の柔らかな感触を思い出すと、身体は熱くなり小さく震えた。