朝食後、梨子のようすを見に部屋に行った。

　ドアをノックし

「梨子、大丈夫？」

　声をかけたが返事はない。

　もう一度ノックをして呼びかけたが、やはり返事はなく

　寝てんのかな？

　どうしようかと部屋の前で少し考え

　まぁ、体調悪いなら寝かせといた方がいいか。何かして欲しいことがあれば、梨子の方から言ってくるだろ。

　と、自分を納得させて、とりあえず自分の部屋へ戻った。

　あー。何しよう……。

　部屋の中央にあるソファーに座り、天井を見上げた。

　いつもなら悟空さんと気をコントロールする稽古をするんだけど、今日は悟空さんはベジータさんと修行するらしくて、私の稽古は休みになった。

　コッカーさんからの連絡を待つため、まだ滞在しているウイスさんに

「私でよければ指導いたしますよ」

　って言われたけど、あの人……じゃない、天使だっけ？　意外と厳しいから、丁重にお断りした。

　とりあえず、自由に飛び回るまではいかないけど、二階くらいの高さまでは浮けるようになって、舞空術の基本は出来るようになった。

　だから今日は休みでいいや。

　毎日のように稽古してるんだ。

　たまには休んでいいだろ。

　日々頑張ってる自分をねぎらいながら、ズルズルとソファーに深くもたれた。

　あー、そうだ。

　竹刀の素振りでもしよう。

　それから……トランクスさんに打ち込みの練習付き合ってもらおうかな。

　あの人なら、遠慮なく思いっきり打ち込めるし。

　そう思い立つと、私はソファーから立ち上がった。