揺れる③
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そう言うと、梨子さんは黒いストラップを体から抜いて、俺にギターを渡してきた。
彼女の体格からすれば、少し大きいだろうギターを受け取り、躊躇いながらギターを構えると
「ああ! やっぱり、カッコイイ人がギターを持つと絵になる!!」
梨子さんは噛みしめるようにそう言って、拳を握り締めた。
想いを寄せる彼女から「カッコイイ」などと言われ、嬉しさと照れでどんな顔をすればいいか分からず困っていると
「あの! せっかくですし、少し弾いてみませんか?!」
梨子さんはまた、キラキラした顔を向けてきた。
「お、俺がですか?」
「はい! 教えますから!」
嬉しそうな顔に見つめられ、断ることも出来ず「じゃ、じゃあ。お願いします」と言うと、梨子さんは「はい!」と満面の笑みを浮かべ、俺にギターを教え始めた。
ベンチに座ると、梨子さんは正しいギターの持ち方から「コード」という、ギターを弾く上で覚えなければいけないものがあることを教えてくれた。
そして
「人差し指がここ、中指がここ、薬指がここで……これがCコード」
「それから、これがGコード」
至近距離で、体を寄せて指使いを教えてくれる梨子さんに、俺の心臓のリズムは早くなり、心は穏やかでなくなっていた。
身体も火照り、色々な意味で限界を迎えようとしていたその時、ふと彼女が顔をこちらに向け、お互いの視線が絡んだ。
その瞬間――。
俺は引き寄せられるように、彼女のふっくらとしたピンク色の唇に、自分の唇を重ねていた。
彼女の体格からすれば、少し大きいだろうギターを受け取り、躊躇いながらギターを構えると
「ああ! やっぱり、カッコイイ人がギターを持つと絵になる!!」
梨子さんは噛みしめるようにそう言って、拳を握り締めた。
想いを寄せる彼女から「カッコイイ」などと言われ、嬉しさと照れでどんな顔をすればいいか分からず困っていると
「あの! せっかくですし、少し弾いてみませんか?!」
梨子さんはまた、キラキラした顔を向けてきた。
「お、俺がですか?」
「はい! 教えますから!」
嬉しそうな顔に見つめられ、断ることも出来ず「じゃ、じゃあ。お願いします」と言うと、梨子さんは「はい!」と満面の笑みを浮かべ、俺にギターを教え始めた。
ベンチに座ると、梨子さんは正しいギターの持ち方から「コード」という、ギターを弾く上で覚えなければいけないものがあることを教えてくれた。
そして
「人差し指がここ、中指がここ、薬指がここで……これがCコード」
「それから、これがGコード」
至近距離で、体を寄せて指使いを教えてくれる梨子さんに、俺の心臓のリズムは早くなり、心は穏やかでなくなっていた。
身体も火照り、色々な意味で限界を迎えようとしていたその時、ふと彼女が顔をこちらに向け、お互いの視線が絡んだ。
その瞬間――。
俺は引き寄せられるように、彼女のふっくらとしたピンク色の唇に、自分の唇を重ねていた。