揺れる③
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庭の奥にある白いガゼボ。
ぼんやりとライトが灯るその場所で、梨子さんはギターを弾きながら歌っていた。
普段の可愛らしい声とは違い、少し低く、よく通る歌声は、耳に心地よく心に響く。
木の陰から、そっと彼女の歌う姿と声を堪能していると、突然足元に何かが擦り寄ってきて、思わず「うわっ!」と声をあげてしまった。
その途端、梨子さんの歌声はピタリと止まり
「えっ?! だ、誰?!」
という、驚く声が聞こえてきた。
ミャーと鳴き、足元をすり抜けて行った黒猫を恨めしく思いながら、観念して木の陰から進み出ると
「トランクスさん!?」
梨子さんは茶色の瞳を大きくした。
「す、すみません……。修行をしていたら、歌声が聴こえてきたので……」
三曲程聴いていたが、いま来たばかりだというふうに答えると
「もしかして、修行の邪魔しちゃいました?!」
彼女は申し訳なさそうな顔をした。
「い、いえ! 大丈夫です。丁度終わって部屋に戻るところだったので」
否定すると、梨子さんは「そうなんだ」とホッとした顔をしてから
「あ、そうだ! トランクスさん、少しいいですか?!」
パッと表情を明るくした。
可愛く手招きする彼女に、全く悪い気など起こらず、むしろ喜んでガゼボの中に入っていくと
「ギターを持って欲しいんです!」
キラキラした笑顔で迎えられた。
「ギターを、ですか?」
首を傾げると
「はい! トランクスさんがギターを持ったら絶対似合うと思うので、持って欲しいんです!」
ぼんやりとライトが灯るその場所で、梨子さんはギターを弾きながら歌っていた。
普段の可愛らしい声とは違い、少し低く、よく通る歌声は、耳に心地よく心に響く。
木の陰から、そっと彼女の歌う姿と声を堪能していると、突然足元に何かが擦り寄ってきて、思わず「うわっ!」と声をあげてしまった。
その途端、梨子さんの歌声はピタリと止まり
「えっ?! だ、誰?!」
という、驚く声が聞こえてきた。
ミャーと鳴き、足元をすり抜けて行った黒猫を恨めしく思いながら、観念して木の陰から進み出ると
「トランクスさん!?」
梨子さんは茶色の瞳を大きくした。
「す、すみません……。修行をしていたら、歌声が聴こえてきたので……」
三曲程聴いていたが、いま来たばかりだというふうに答えると
「もしかして、修行の邪魔しちゃいました?!」
彼女は申し訳なさそうな顔をした。
「い、いえ! 大丈夫です。丁度終わって部屋に戻るところだったので」
否定すると、梨子さんは「そうなんだ」とホッとした顔をしてから
「あ、そうだ! トランクスさん、少しいいですか?!」
パッと表情を明るくした。
可愛く手招きする彼女に、全く悪い気など起こらず、むしろ喜んでガゼボの中に入っていくと
「ギターを持って欲しいんです!」
キラキラした笑顔で迎えられた。
「ギターを、ですか?」
首を傾げると
「はい! トランクスさんがギターを持ったら絶対似合うと思うので、持って欲しいんです!」