「ええ。まぁ、最初は皆さん懐疑的でしたけどね」

　ウイスさんは、ビルス様の怪しむ視線をかわして可笑しそうに小さく笑うと、惑星ドギーでのことを話してくれた。



　コッカーさんを見て、惑星ドギーの王様もお城の人たちも最初はみんな信じなかったみたい。

　そりゃ、そうだよね。

　四十年経ってるんだよ？

　逆浦島太郎状態だもん。

　信じて！　っていう方が無理かも。

　コッカーさん本人だって証明するために、お城に仕える人が身に付けてたペンダントを見せたけど、それでも信じてもらえなかったらしいし。

　だから、破壊神の付き人であるウイスさんが一緒だったことは、何よりの証明になったみたい。

「破壊神の付き人」っていう肩書は、知ってる人からすれば、ものスゴい効果があるんだって分かって、私はやっとビルス様とウイスさんのスゴさが分かった気がした。

「それで？　コッカーはどうした。戻って来ないのか？」

　リビングのソファでくつろぐビルス様が、ウイスさんに聞くと

「積もる話しもあるでしょうからねぇ。コッカーさんには地球に戻りたい時に私に連絡出来るように、通信装置を渡しておきました」

　ウイスさんが答えると

「ああ。私にもくれたヤツね」

　ブルマさんは思い当たった顔をしてから

「そうよね。四十年ぶりの再会なんだもの。積もる話もあるわよね」

　納得してにこりと笑顔を浮かべた。

「そうですね。四十年ぶりに故郷へ帰ったんですから、コッカーさんにはゆっくりしてもらいたいです」

　トランクスさんがそう言うと

「それはどうでしょうねぇ」