惑星の復活を喜んで下さっているのか、ウイス様は笑顔で故郷の状況を語って下さった。

　それを聞き、私はただただ安堵した。

　王が当時のままだとすれば、歳は四十を過ぎたばかり。

　王に仕える者たちも数名が石化しており、無事解けているならば、当時のように王を支えてくれているはずである。

　惑星の再建を執り行う力は、十分にある。

　よかった。

　本当によかった。

　あの美しい故郷が、また、元の姿を取り戻すことが出来る……。

　思い出の中にある、故郷の景色を心の中に呼び起こし、気持ちを昂らせていると

「それで……どうされますか、コッカーさん。惑星ドギーに戻られますか？」

　これが本題だというように、ウイス様が私を真っ直ぐに見つめた。

　その問いに、私は思わず息を呑んだ。

　戻る？

　惑星ドギーに？

　ウイス様の突然の問いに、固まっていると

「帰ればいいんじゃないの？」

　ブルマさんの楽観的な声が聞こえてきた。

「だって、長い間帰ってないんでしょ？　王様たちの石化が解けてるなら、一度帰って、これまでのことを報告した方がいいんじゃない？」

　的を射たブルマさんの発言に、気持ちがますます昂るのを感じていると

「そうですよ！　あなたの行方を捜しているかもしれない！　俺も帰った方がいいと思います！」

　私の隣りに座るトランクスさんも、ブルマさんに同意し、真っ直ぐな青い瞳を私に向けてきた。

　惑星ドギーに帰る――。

　この四十年、考えもしなかった。

　ポメ姫の遺言を果たすため、長い間宇宙を旅し、ポメ姫の力を受け継ぐ者を探し続けてきた。