夢見る少女たち②
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「別にバカにしてるわけじゃないけど」
って、またクスッと笑った。
見透かすようなその顔に、一瞬でも不機嫌になった自分が恥ずかしくなって、黙ってそのまま歩きだすと
「あ、そうそう。さっきはよく言ってくれたね」
そう言って、真琴が後ろからついてきた。
真琴の言う「よく言ってくれた」が何か分からなくて
「……何が?」
って聞き返すと「梨子のこと」って、言葉が返ってきた。
「梨子のこと」って言われ、真琴が何を言いたいのか察した俺は
「余計なこと言っただけだよ」
投げやりに言うと
「いや。あんたが言ってくれなかったら、梨子からピアニストになるのを諦めたこと、なかなか聞けなかっただろうから、私には余計なことじゃなかったよ」
俺を正当化するような言葉が、すぐ隣りから聞こえてきた。
みんなの前で余計なことを言って、梨子に後ろめたさを感じてたけど、いまの真琴の言葉で少し気が楽になり
「そっか。余計な事でもなかったのか」
開き直ると
「もしかして、気にしてた? あー、大丈夫大丈夫。梨子はそういうの気にするタイプじゃないから。むしろ、言う機会が出来て感謝してるかもよ」
真琴は気にするなって言うふうに、明るい声で言ってから
「あの子、私にビビッてピアニスト諦めたこと言えなかったみたいだから」
呆れたように鼻で笑った。
そんな真琴の口ぶりに
「知ってたの?」
って、またクスッと笑った。
見透かすようなその顔に、一瞬でも不機嫌になった自分が恥ずかしくなって、黙ってそのまま歩きだすと
「あ、そうそう。さっきはよく言ってくれたね」
そう言って、真琴が後ろからついてきた。
真琴の言う「よく言ってくれた」が何か分からなくて
「……何が?」
って聞き返すと「梨子のこと」って、言葉が返ってきた。
「梨子のこと」って言われ、真琴が何を言いたいのか察した俺は
「余計なこと言っただけだよ」
投げやりに言うと
「いや。あんたが言ってくれなかったら、梨子からピアニストになるのを諦めたこと、なかなか聞けなかっただろうから、私には余計なことじゃなかったよ」
俺を正当化するような言葉が、すぐ隣りから聞こえてきた。
みんなの前で余計なことを言って、梨子に後ろめたさを感じてたけど、いまの真琴の言葉で少し気が楽になり
「そっか。余計な事でもなかったのか」
開き直ると
「もしかして、気にしてた? あー、大丈夫大丈夫。梨子はそういうの気にするタイプじゃないから。むしろ、言う機会が出来て感謝してるかもよ」
真琴は気にするなって言うふうに、明るい声で言ってから
「あの子、私にビビッてピアニスト諦めたこと言えなかったみたいだから」
呆れたように鼻で笑った。
そんな真琴の口ぶりに
「知ってたの?」