レディバードみたい④
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真琴さんの話しを聞いて、俺はいつも明るい梨子さんが悩みを抱えていることを知った。
「彼女はピアノを弾くことが楽しくて仕方ないんだ」
そう思っていたが、どうやらそれは違ってきていたようだ。
思えば、最近彼女がピアノを弾く姿を見ていない。
それが、彼女の心の変化だったんだろう。
ほぼ毎朝梨子さんと朝食を食べ、会話をしているというのに、俺はそのことに全く気付かなかった。
彼女と二人で居られることに舞い上がり、梨子さんの表面上の明るさしか見ていなかった。
もっと、彼女のことをちゃんと見ていれば、変化に気付けたかもしれないのに……!
自己嫌悪に陥りながら、自室へと続く廊下を歩いていると、さっき父さんが言った
『それなら、あいつだけでも第六宇宙の地球に帰してやればどうだ?』
という言葉を思い出した。
確かに、梨子さんがこの地球にいることで前に進めず悩んでいるのなら、それが一番いい解決策だ。
しかし……。
梨子さんが、今すぐ第六宇宙の地球に帰ることを、俺は簡単に受け入れられそうになかった。
第六宇宙に帰ってしまえば、きっと……もう二度と梨子さんに逢うことはない。
全てが終われば、彼女が第六宇宙にある地球に帰ってしまうことは分かってはいる。
だが、それはまだ先のことだと思っていた。
このまま、彼女と別れることになってしまうかもしれない思うと途端に胸が苦しくなり、ドクドクと妙な音をたてはじめた。
「彼女はピアノを弾くことが楽しくて仕方ないんだ」
そう思っていたが、どうやらそれは違ってきていたようだ。
思えば、最近彼女がピアノを弾く姿を見ていない。
それが、彼女の心の変化だったんだろう。
ほぼ毎朝梨子さんと朝食を食べ、会話をしているというのに、俺はそのことに全く気付かなかった。
彼女と二人で居られることに舞い上がり、梨子さんの表面上の明るさしか見ていなかった。
もっと、彼女のことをちゃんと見ていれば、変化に気付けたかもしれないのに……!
自己嫌悪に陥りながら、自室へと続く廊下を歩いていると、さっき父さんが言った
『それなら、あいつだけでも第六宇宙の地球に帰してやればどうだ?』
という言葉を思い出した。
確かに、梨子さんがこの地球にいることで前に進めず悩んでいるのなら、それが一番いい解決策だ。
しかし……。
梨子さんが、今すぐ第六宇宙の地球に帰ることを、俺は簡単に受け入れられそうになかった。
第六宇宙に帰ってしまえば、きっと……もう二度と梨子さんに逢うことはない。
全てが終われば、彼女が第六宇宙にある地球に帰ってしまうことは分かってはいる。
だが、それはまだ先のことだと思っていた。
このまま、彼女と別れることになってしまうかもしれない思うと途端に胸が苦しくなり、ドクドクと妙な音をたてはじめた。