あと数センチで恋?③
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マズイ……!!
窓を開けると、俺は慌てて外へ飛び出していた。
父さんも悟空さんも、梨子さんとブラちゃんが近付いて来てることに気付いていないらしい。
そして、ブラちゃんは気付いているかもしれないが……梨子さんは、これから上空で起ころうとしてることに、気付いていないはずだ。
もし組み手がはじまれば、気のぶつかり合いによる衝撃波で、梨子さんとブラちゃんは飛ばされてしまうだろう。
父さんたちの組み手を止めようと部屋を飛び出していたが、間に合いそうにないと判断した俺は方向を変え、梨子さんとブラちゃんのもとへ向かっていた。
高まった父さんたちの気が、背後でぶつかり合うのとほぼ同時――。
梨子さんとブラちゃんのもとに着いた俺は、背中を盾にして、父さんたちの気のぶつかり合いによって起きた爆風を防いだ。
何とか間に合った……。
体に当たる風圧が弱まり、ホッとしていると
「おにいちゃん!」
という、あどけない声がすぐ真下から聞こえてきた。
二人を守ることしか頭になく、何も考えていなかった俺は、気付けば梨子さんとブラちゃんを腕の中に抱きしめていた。
思わずとった自分の行動に慌て
「っ! す、すみません!」
すぐに二人を腕の中から解放したその時、ふと目に映った梨子さんの顔は、恥ずかしそうに赤く染まっていた。
そんな彼女の表情に気付いた瞬間
『あんた気付いてないのね』
昨夜の母さんの言葉が、頭の中に響いた。
窓を開けると、俺は慌てて外へ飛び出していた。
父さんも悟空さんも、梨子さんとブラちゃんが近付いて来てることに気付いていないらしい。
そして、ブラちゃんは気付いているかもしれないが……梨子さんは、これから上空で起ころうとしてることに、気付いていないはずだ。
もし組み手がはじまれば、気のぶつかり合いによる衝撃波で、梨子さんとブラちゃんは飛ばされてしまうだろう。
父さんたちの組み手を止めようと部屋を飛び出していたが、間に合いそうにないと判断した俺は方向を変え、梨子さんとブラちゃんのもとへ向かっていた。
高まった父さんたちの気が、背後でぶつかり合うのとほぼ同時――。
梨子さんとブラちゃんのもとに着いた俺は、背中を盾にして、父さんたちの気のぶつかり合いによって起きた爆風を防いだ。
何とか間に合った……。
体に当たる風圧が弱まり、ホッとしていると
「おにいちゃん!」
という、あどけない声がすぐ真下から聞こえてきた。
二人を守ることしか頭になく、何も考えていなかった俺は、気付けば梨子さんとブラちゃんを腕の中に抱きしめていた。
思わずとった自分の行動に慌て
「っ! す、すみません!」
すぐに二人を腕の中から解放したその時、ふと目に映った梨子さんの顔は、恥ずかしそうに赤く染まっていた。
そんな彼女の表情に気付いた瞬間
『あんた気付いてないのね』
昨夜の母さんの言葉が、頭の中に響いた。