あと数センチで恋?③
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母さんから解放されてすぐに「ハァー……」と深い溜息が出た。
まさか、こんな時間に人と……よりによって母さんと遭遇するなんて思いもしなかった。
ここぞとばかりに、梨子さんと月を見に行ったことを聞かれたが、残念ながら母さんが期待してたようなことは何もなく、少しガッカリしたようだ。
何の行動も起こせない俺に
「女は強引なことされると弱いんだから」
「キスくらいはしちゃいなさいよ!」
というアドバイス? をくれたが、彼女を抱きかかえるだけで精一杯な俺には、それ以上のことは到底出来そうにない。
さっきまで腕の中にいた梨子さんの、両腕に感じる柔らかい感触や、甘く優しい香りを思い出すだけで、身体中が熱くなる。
そして、視線を下げるとすぐ近くにあった彼女の顔。
近すぎるその顔に視線を向け、ふっくらとしたピンク色の唇が目に入ったその瞬間、身体が震えたことを思い出した。
戦いの中で、高揚感から身体が震えることはあったが、それとはまったく異なる震えだった。
あの震えは……俺も「男」だということなんだろうか……?
自身の無意識の反応に驚きつつ、あの反応を引き起こした梨子さんは、やはり俺にとって特別な女性なんだと意識せずにはいられなかった。
そう思ってからは、梨子さんを妙に意識して飛んでいる自分がいた。
だが、それがいけなかったのかもしれない……。
梨子さんに、このやましい気持ちが伝わってしまったのか、梨子さんは途中から俯き黙り込んでしまった。
まさか、こんな時間に人と……よりによって母さんと遭遇するなんて思いもしなかった。
ここぞとばかりに、梨子さんと月を見に行ったことを聞かれたが、残念ながら母さんが期待してたようなことは何もなく、少しガッカリしたようだ。
何の行動も起こせない俺に
「女は強引なことされると弱いんだから」
「キスくらいはしちゃいなさいよ!」
というアドバイス? をくれたが、彼女を抱きかかえるだけで精一杯な俺には、それ以上のことは到底出来そうにない。
さっきまで腕の中にいた梨子さんの、両腕に感じる柔らかい感触や、甘く優しい香りを思い出すだけで、身体中が熱くなる。
そして、視線を下げるとすぐ近くにあった彼女の顔。
近すぎるその顔に視線を向け、ふっくらとしたピンク色の唇が目に入ったその瞬間、身体が震えたことを思い出した。
戦いの中で、高揚感から身体が震えることはあったが、それとはまったく異なる震えだった。
あの震えは……俺も「男」だということなんだろうか……?
自身の無意識の反応に驚きつつ、あの反応を引き起こした梨子さんは、やはり俺にとって特別な女性なんだと意識せずにはいられなかった。
そう思ってからは、梨子さんを妙に意識して飛んでいる自分がいた。
だが、それがいけなかったのかもしれない……。
梨子さんに、このやましい気持ちが伝わってしまったのか、梨子さんは途中から俯き黙り込んでしまった。