カカロットの瞬間移動で着いた先は、フリーザ軍と戦ってる最中の、悟天のところだった。

「父さん？！」

　悟天は、突然現れた俺たちに驚きつつも、敵をあしらいながら

「こっちはいいからさ、トランクスの方を頼むよ！」

　そう言って、視線を左の方へと向けた。

　その視線の先には、フリーザの攻撃を受けたらしい、トランクスの姿があった。

　余裕の笑みを浮かべながら、トランクスとの間合いを詰めるフリーザを、殺気を込めて睨みつけていると、ヤツは続けて、トランクスの顔面に一撃を喰らわせた。

　瞬間、俺の身体は勝手にフリーザのところへと向かっていて、ヤツの側面に蹴りを喰らわせていた。

　吹き飛んで行くフリーザを、忌々しく見据えていると「っパパ！？」トランクスの声が聞こえてきた。

「大丈夫か、トランクス」

「う、うん！　ありがとう、助かったよ……！」

　安心と、バツ悪のさとが混じったような顔をする息子に

「帰ったら重力室へ来い。今日からトレーニング再開だ。いいな」

　そう視線を向けると

「う、うん……。分かったよ……」

　フリーザとの力の差にさすがにショックを受けたのか、トランクスは渋るようすもなく素直にトレーニング再開を受け入れた。

　平和ボケにはいい機会だったかもしれんな。

　そんなことを思っていると

「いま、パパと聞こえた気がしたのですが、気のせいでしょうか？」

　いつ聞いても胸糞が悪くなる、不快な声が聞こえてきた。

　いま受けた攻撃など何でもない。

　そんな涼しい顔に

「こいつは俺の息子だ。それがどうした」

　と答えると