想いを伝える決心をしたからには、誰もいない、いつもの時間にレストランへ行く方がいい。

　そう判断し、俺はいつものようにトレーニングをしてから朝食をとることにした。

　トレーニングを終えたいつもの時間に、梨子さんがレストランにいるかどうかは分からないが、もし会えたなら、その時はあの夜のことを謝り、そして想いを伝えよう。

　俺はトレーニングのため庭に向かうと、気を整えてから庭の池の上に立ち、早速トレーニングをはじめた。

　朝の澄んだ空気と、緑に囲まれた中で身体を動かすのはとても気持ちが良い。

　身近にこんな場所があるのは理想的だ。

　人造人間を倒して復興してきたとはいえ、まだ俺の世界は元通りとはいかず、家の庭はまだここまで整っていない。

　帰ったら、俺の世界の家もこんな緑豊かな庭にしていこう。

　イメージトレーニングをしながら、頭の片隅でそんなことを考えていると「おや」という声がして、動かしていた身体を止めた。

「ウイスさん！？　おはようございます」

「おはようございます、トランクスさん。朝から精が出ますね」

「ここに来てから朝のトレーニングが日課になって、しないと落ち着かないんです」

「フフ。ベジータさんと悟空さんの影響でしょうね」

「はい。向こうに戻っても、続けていこうと思います」

「それはいいことですね。時の界王神のところなら、お相手もたくさんおいででしょうから、イメージトレーニングだけじゃなく、手合わせもできそうですしねぇ」

「そうですね！　タイムパトロールのみんなも誘ってみようかな」