向かって来る、パパ愛用の戦闘スーツに似た姿の敵を見据え、構えてると、むかしこれと同じような光景をどこかで見たような気がして

　ん？　どこでだったっけ……？

　記憶を辿ろうとしたその瞬間、複数の敵が一斉に街に向かって気弾を撃ちはじめた。

「！？　クソッ！　あいつ等！！」

　てっきり、俺たちに攻撃を仕掛けて来るとばかり思っていた俺と悟天は、慌てて敵の放った気弾の落下を防ぐため、気功波を放ってそれを阻止した。

「何だよあいつ等！　俺たち向かって来いよな！！」

「あいつ等の狙いは街ってことか……！　そうはさせるかよ！！　俺はあっちのヤツ等をどうにかして来る！　ここは頼んだぞ、悟天！！」

　街の破壊が狙いなら、まず街を護るのが最優先だ。

　きっと、パパや悟空さん、お兄ちゃんもあの宇宙船の中にいる嫌な気に気付いて、もうすぐここに来る。

　それまでは、とにかく、俺たちで街を護るしかない！

　気合いを入れると、俺はウジャウジャと飛んで来る敵の中に突っ込んで行った。

　どいつもこいつも、超サイヤ人になって相手をする程の敵じゃない。

　一撃を食らわすだけで、気を失いあっさり落下して行く。

　よし、楽勝だな！

　チラリと悟天の方を見ると、あっちも俺同様、敵をバラバラと落下させてた。

　これなら、街の破壊は何とか防げそうだぞ！

　そう思って、残りの雑魚たちを倒しに行こうとしたその時、ビームのような気功波が目の前まで迫ってて、俺は慌ててそれを避けてしまった。

　すぐに地上から爆発音が聞こえ

　しまった！

　街を破壊してしまったことに、動揺してると