「予知夢って……そんなの見れるのか？！」

　驚く顔に「まぁね」って答えると、残念なイケメンは

「マジかよ……！」

　興奮を抑えるように呟いた。

　その顔に

　へぇ、予知夢に反応するのか。

　なんて意外に思いながら

「ま。でも、まだ前兆で、ハッキリこれが予知夢だって分かるわけじゃないんだけどね」

　まだ完璧に見えるわけじゃないことを付け加えると

「へぇ……。で、前兆ってどんな？」

　トランクスは予知夢に興味があるらしく、聞いてきた。

　これに関しては、トランクスさんにも話してなかったから「くだらないよ」と、前置きしてから

「夕食のメニューとか、人が話す内容や行動かな。ま、デジャブみたいな感じ」

　そう答えて

「ね。くだらないでしょ？」

　肩を竦めコーヒーを飲み込むと、ホントにくだらないと思ったのか、二人のトランクスからは特に何の反応もなかった。

　それに苦笑いしながら

「もっとスゴイ予知夢が見れたらいいんだけどねー」

　そう言って、二人の残念な気持ちを引き取ってると「失礼します」の声と共に、メイドさんがトランクスの分のコーヒーを運んで来た。

　ワゴンに載せられたコーヒーをトランクスの前に置き、メイドさんが立ち去ろうとしたところで

「その……ポメ姫が夢に出て来ると言われてましたけど、いつ頃からですか？」

　トランクスさんが少し前のめりになり、聞いてきた。

「いつ頃……？　うーん……多分一ヵ月以上前かな……？」

「予知夢の前兆が現れたのは、それからですよね？」

「そうです。前兆はそれから少ししてからかな？」